VSCodeのインストール
Visual Studio Code、通称VSCodeは、Microsoftが中心となって開発を進めているオープンソースのエディタである。Windows/Mac/Linuxで動作するクロスプラットフォームであり、豊富なプラグインがあるためにユーザが増えている。以下ではVSCodeのインストールと、VSCodeからPythonを実行する環境まで構築する。なお、自分の好きな開発環境があるならそれを使ってよい。
Windows編
ダウンロードとインストール
https://code.visualstudio.com/に行って、「Download for Windows Stable Build」をダウンロード、インストールする。
途中で「追加タスクの選択」が現れたら、「ファイルコンテキストメニュー」と「ディレクトリコンテキストメニュー」に「「Codeで開く」アクションを追加する」がチェックされていることを確認し、もしされていなかったらチェックしておく。
「デスクトップ上にアイコンを作成する」は、どちらでもかまわない。
インストール後、VSCodeを起動する。
WSLとの連携
Windowsマシンでは、原則としてWindows Subsystem for Linux (WSL)上で作業を行う。VSCodeは、WindowsでもWSL上でもシームレスに利用できるが、そのためにプラグインを入れておく必要がある。
VSCodeの左のメニューからExtentionsのアイコン(ブロックのマーク)をクリックし、現れた検索窓に「wsl」と入力するとMicrosoftによるWSL拡張「WSL」が表示されるので、「Install」をクリックする。
これをインストールした状態で、WSLのターミナルから適当なディレクトリで
code .
を実行する。VS Codeが開いて、左下に「WSL:Ubuntu」と表示されれば成功だ。
以降、WSLのファイルをシームレスにVS Codeで編集できるようになる。
Mac編
https://code.visualstudio.com/に行って、「Download for Mac Stable Build」をダウンロード、インストールする。
ダウンロードフォルダに「VSCode-darwin-stable.zip」がダウンロードされるので、クリックして解凍する。解凍されてできた「Visual Studio Code」を、アプリケーションフォルダに移動する。例えば「ダウンロード」を「Finderで開く」を選び、「Visual Studio Code」を「アプリケーション」にドラッグする。
VSCodeを起動する。「アプリケーション」から「Visual Studio Code」を起動する。今後よく使うので、Dockに追加しておこう。
設定(Windows/Mac共通)
シェルコマンドcode
のインストール
ファイルを開く時、メニューから探しても良いが、ターミナルから
code filename
として開けるようにしておくと便利だ。この機能を使うにはコマンドパレット(Shift+Command+P)を開いて「shell command」と入力すると出てくる「Shell Command: Install ‘code’ command in PATH」を実行すれば良い。
VSCodeではファイルではなくディレクトリを開くことが多い。カレントディレクトリをVSCodeで開くには
code .
とする。よく使うので覚えておこう。このとき、最初に以下のような「このディレクトリを信用するか?」という確認ダイアログが出ることがある。
自分で作成し、管理しているディレクトリであれば問題ないので、「開く」を選んでよい。
Python環境のセットアップ
適当なディレクトリで
code test.py
を実行せよ。新規ファイルとしてtest.py
が開かれるはずだ。すると「Pythonにおすすめの拡張機能があるがインストールするか?」と聞かれるので、インストールする。聞かれなかった場合は、VSCodeの左のメニューからExtentionsのアイコン(ブロックのマーク)をクリックし、現れた検索窓に「python」と入力、現れた「Python
extension for Visual Studio
Code」の「install」ボタンを押して、インストールする。「再読み込みが必要です」というボタンに変わったら、クリックして再読み込みをする。
この時、先にPython環境が正しくインストールされていれば、エディタの右下に「Python」といった表示が現れているはずだ。
Pythonの実行環境が選ばれた状態で
print("Hello Python")
と入力し、右上にある三角のマーク(ターミナルでPythonを実行)をクリックせよ。
下にウィンドウが開いて実行結果(Hello Python
)が表示されるはずだ。これでVSCodeからPythonを実行する環境が整った。
Remote-SSHのインストールと接続。
注:ターミナルで研究室サーバにssh接続できることが前提。
- 拡張機能から、「Remote - SSH」をインストールする。
- Shift+Ctrl+P/Shift+CMD+Pで、コマンドパレットを表示し、「Remote-SSH: ホストに接続する」を選ぶ。
- 「+ 新規SSHホストを追加する」を選択し、研究室サーバへの接続コマンド(ssh username@hostname -AY)を入力
- 「更新するSSH構成ファイルを選択」では、Macなら
/Users/username/.ssh/config
、Windows(WSL)ならC:\Users\username\.ssh\
を指定。 - 接続時、Select the platformと出てきたらLinux
- フィンガープリントを確認し、問題なければ「続行」
WindowsでWSLから実行している場合、上記の「続行」を押した後「接続を確立できません」と出てくるので、「リモートを閉じる」を実行後、ターミナルから以下を実行する。
cd .ssh
cp id_rsa /mnt/c/Users/username/.ssh
そして、「Remote-SSH: ホストに接続する」を選ぶと、先程追加したサーバがリストに表示されるので、それを選ぶ。するとパスフレーズを要求されるので、入力すると接続できる。