2022年4月12日

自然科学実験。なんか疲れた。

サイエンスカフェの参考書を決めなければならない。思ってみればスパコン関連の本を読んだことがない。こんな感じかな。

「スーパーコンピューターを20万円で創る」伊藤 智義 (著) 集英社新書 ISBN: 4087203956

コンピュータの素人だった学生が、これまで誰も作ったことがない特殊目的用の専用コンピュータを作ることに。試行錯誤を重ねながら設計、配線し、ついに完成したコンピュータは「GRAPE」と名付けられ、それを使った計算結果はNatureに論文を多数掲載することになるなど、大きな成果を上げる。前代未聞の計算機はいかにして作られたのか。研究者であり、かつ学生の頃から「栄光なき天才たち」などの原作も手掛けていた著者による群像劇は読んでいて楽しい。

「忘れ去られたCPU黒歴史 Intel/AMDが振り返りたくない失敗作たち」大原 雄介 (著) ISBM: 4048867717

ASCII.jpに連載されていた「CPUの黒歴史」をまとめたもの。業界を支配し、大成功を収めている誰もが知っている会社も、ヒット作だけを作っているわけではなかった。思惑どおりに作ることができなかったCPU、先進的ではあったが業界に受け入れられず消えていったCPUなど、歴史の「表」だけを見ていてはわからない「コンピュータの歴史」を感じ取ることができる。

注:絶版?

「スパコンとは何か」金田 康正(著) ウェッジ選書46 ISBN: 4863100981

ミスター円周率こと、金田康正氏。彼はスパコンを深く愛するがゆえに、「事業仕分け」においてスパコン開発の推進に反対する「仕分け人」となった。事業仕分けで有名となった「二位ではだめなんでしょうか?」という問いに、どう答えるべきか?「大事なのはハードではなく人材」と考える「スパコンのプロ」による提言。

「プロセッサを支える技術」 Hisa Ando (著) (WEB+DB PRESS plus) ISBN: 4774145211

コンピュータの頭脳であるCPU。その演算能力が指数関数的に成長するというムーアの法則という経験則がある。しかし、CPUは勝手に早くなってくれるわけではなく、その背景には設計に携わる人々の血がにじむような努力がある。本書は富士通で40年近くプロセッサ開発に携わり、その後もプロセッサ関連の情報を追い続けている「プロセッサのプロ」の手による解説書である。普段使っているコンピュータの「頭脳」がどうなっているか、覗いてみたい人におすすめ。

夜中に講義準備。Improved Estimatorのところを書き上げたかったが終わらなかった。普段なら講義ノートを書いてからスライドを作っているのでnotationが整理されているのだが、その時間がなくいきなり講義スライドを作っているので混乱している。非常によろしくない。