2025年5月16日

娘の勉強を見ていて、「一向宗」の定義が気になった。歴史で出てくるのは加賀の一向一揆だが、ここでの「一向宗」とは浄土真宗の本願寺教団を指している。それなら「浄土真宗一揆」であるべきではないか?

で、調べてみたら、もともとは一向俊聖という人が一向宗を開く。ここで踊り念仏を修したが、同じく踊り念仏をする一遍による時宗と混同されたらしい。さらに親鸞による浄土真宗とも混ざっていったようだ。

江戸時代に幕府は全ての寺をツリー状に管理する本末制度を徹底し、その時に本来は異なる系譜である宗派をまとめてしまったようだ。この時、一向宗は時宗にまとめられ、ずっとそれに不満が溜まっていたらしい。

で、一向宗はもともとは浄土宗であり、江戸時代に時宗にまとめられたが、それとは別に浄土真宗の「一向宗」というものがある。これは自称ではなく、他の宗派からの他称であったようだ(特に浄土宗が浄土真宗の「真」の字を嫌ったとか)。浄土真宗は「一向宗」の呼び名を嫌い、何度か名前の変更を幕府に申し出ているが、その度に拒否(もしくは棚上げ)されている。

明治時代になり、明治政府は「浄土真宗」はだめだが「真宗」は認めるという見解を出し、以後は「真宗◯◯派」と自称するようになる。第二次大戦後に本願寺派が浄土真宗の呼称に戻したが、他の宗派(例えば真宗高田派など)は引き続き「真宗」の名前を使っているらしい。なるほど。

SciPostからブチギレメールがきた。

私達は岐路に立たされている。「we stand(このまま続ける)」か、「we bend(志を曲げてAPCを取る)」か、「we fold (諦める)」か。

うーむ。

論文、途中まで修正して返した。