2023年9月
09月30日(土)
よく寝た。
09月29日(金)
書籍執筆のための準備。
09月28日(木)
集中力を欠く。
輪講。指数型関数族。
セミナー。遠藤 傑 (NTT コンピュータ & データサイエンス研究所)さんによる量子エラー制御の話。
ずっとやろうと思っていたRBMコードの整理。もう少し整理したいが時間がないので最低限。
メモ。「Understanding the difficulty of training deep feedforward neural networks」いわゆるXavier initializationの提案。
09月27日(水)
少し前に世間を騒がせた室温超伝導、懐疑的な見方が広がっている。
- Co-Authors
Seek to Retract Paper Claiming Superconductor
Breakthrough
- 共著者がNatureの論文を撤回するように依頼。主著者の書き方がおかしい&データがおかしい
- Plagiarism
allegations pursue physicist behind stunning
superconductivity claims
- 責任著者であるRanga Dias氏の博士論文に剽窃の疑い
経緯からして、まんまシェーン事件だが、果たして。
内線がPHSに変更。電話が壁に固定されていてとても使いづらかったので交換を依頼したら、固定電話は即日撤去、PHSは翌日午前中に届いた。仕事が早くて素晴らしい。
GitHub演習の準備。GitHubが多要素認証を義務化する件、今年度末までに完了とのこと。現在は通知メールから45日間の2FA登録期間があるということなので、「そういうメールが来る可能性がある」「その場合の対処法」だけ知らせておいて、今学期は2FAまでやらないことにしよう。
GitHub演習の準備、時間測ったら1時間半かかってた。わりとサクサクやったつもりだったが。
しかもまだ、「アカウントロックの対応」などを書いていない。
09月26日(火)
講義準備。K-LMSにページを作ったり、ファイルをアップロードしたり。
なんかK-LMS、コピペすると二重に貼り付けられてしまったり、モジュール名を変えようとすると変換が極めて遅くなったり(ブラウザ側で予測変換している?)して、地味にストレス。
K-LMSに貼り付けをして、二重に貼り付けられた場合、すぐにCtrl+zを押すと一つキャンセルできる。
レポート課題提出ページとオンデマンド動画ページを14回分作るのにものすごい時間かかった。一つ作って、ページ一覧で重複して修正していくと少しはマシだが。
プログラミング基礎同演習のページ作った。2時間かかった。
ついでに反応拡散方程式の回でFitzHugh-Nagumoをやろうとしたが、なんかうまくいかない。前回、パラメータは以下の論文を参照したようだが。
昔の日記、リファレンスが間違ってた。研究者の風上にもおけない。
研究室ウェブサーバのSSL証明書の有効期限確認。
$ echo | openssl s_client -connect calc.appi.keio.ac.jp:443 2>/dev/null | openssl x509 -noout -dates
notBefore=Sep 8 18:02:28 2023 GMT
notAfter=Dec 7 18:02:27 2023 GMT
9月8日から12月7日まで有効と。Let’s Encryptだと有効期限3ヶ月なのか。
$ echo | openssl s_client -connect www.google.com:443 2>/dev/null | openssl x509 -noout -dates
notBefore=Jan 1 00:00:00 2015 GMT
notAfter=Jan 1 00:00:00 2030 GMT
Googleは15年有効と。
こんなの、ChatGPTがすぐ答えてくれるんだもんなぁ。すごい時代だ。
重い腰をあげて研究室の電話交換、及び酸素濃度計の撤去の手配をした・・・ら、すぐに施設の人が来てくれた。仕事が超早い。
明日の会議の準備。
今日の会議の準備。
09月25日(月)
朝8時からニュース番組の突然質が変わる気がする。それまで天気とか占いとかワンコとかやってたのが、急に窃盗事件とか、ご近所トラブルとか、ドライブレコーダーに写った非常識な人の話になる。なんか、「困った人」をみんなで見て、「困った人がいるね」と共有する場。どうにも好きになれず、チャンネルを変えているのだが、似たような仕組みをSNSに感じる。「困った人」の鑑賞会というのだろうか。
アカデミアから企業に行った方が話題になっている。アカデミアには様々な問題があるので、それを指摘するのはもちろん大事だと思うけれど。うーん。
あと、アカデミアとその人の業界の人で、その人の印象は大きく変わると思う。いつもその人は有益な情報を提供している(らしい)が、その情報はアカデミアの人はフォローしていない。一方、その人がアカデミアについて文句を言うときだけ、それが拡散されてアカデミアに届くので、アカデミアの人にとっては「アカデミアの文句ばっかり言っている人」もしくは「それで有名な人」と見えてしまう。
会議。
09月24日(日)
矢上祭。子供を連れて来てみた。KCSのゲームを気に入ったっぽい。
未定義動作でFizzBuzz、そういえば関数の引数の処理の順番も処理系依存だな、と思ったので、そっちで作ってみた。
コードはこんな感じ。
#include <stdio.h>
int a = 0;
int f() {
+= 1;
a return a;
}
int g() {
*= 2;
a return a;
}
int h(int a1, int a2) {
return a1 * a2;
}
int main() {
= h(f(), g());
a for (int i = 0; i < 16; i++) {
if (i % (a + 3) == 0) {
("%s\n", a ? "buzz" : "fizz");
printf} else {
("%d\n", i);
printf}
}
}
本質はここ。
= h(f(), g()); a
これが、h
から処理されるかg
から処理されるかが処理系依存。x86のGCCとAarch64のGCCの意見が変わるので、それで結果が変わる。
この話、C++ MIXで話したら面白いかな、と思ったけど、2020年1月29日のC++ MIX #7が最後っぽいですね。僕が話したのは#6。C++ MIXの動画の中で、僕の発表のがダントツに再生数が多いのが密かに自慢。
こういうアホな話をする場が無いのは寂しいなぁ。
昔の日記を少しサルベージした。そこでMenthasというサービスを使っていたことを思い出し、もう一度アクセスしてみた。
今は、プログラミング関係の話題はほとんどZennのトップページで摂取してるなぁ。
学生さんの論文、再投稿した。JCPはいつのまにか「Highlight Image」みたいなのを要求するようになった。
- Required Highlight Image
- A highlight image is required with your submission. It may be a figure from your paper or another image you create that reflects your work.
- This image should measure 8.0139 in. wide X 6.2739 in. high and be a minimum of 300 dpi.
- Acceptable file types for the highlight image are EPS, TIFF, and JPEG.
- Your highlight image will display above your article title online.
- If your paper is selected as the cover article, your highlight image will serve as the cover image for the journal issue.
だそうな。これ要求するの、Acceptの時で良いと思うんだけどな。
09月23日(土)
矢上祭。人と会う約束があったので初めて参加してみたが、わりと親子連れがいる感じ。
昨日のコード、もっとスッキリさせた。
#include <cstdio>
int main(){
int a = 0, b = 0;
= --a + ++a + ++a;
a = ++b + ++b + a;
b for (int i=1;i<16;i++){
if (i%b==0){
("%s\n",a?"buzz":"fizz");
printf}else{
("%d\n",i);
printf}
}
}
09月22日(金)
昨日のコード、もう少しスッキリ書けるなと思って修正。
#include <cstdio>
int main(){
const char *str[] = {"fizz", "buzz"};
int a = 0, b = 0, c = 0;
= ++a + --a;
a = --b + ++b + ++b;
b = ++c + ++c + b;
c for (int i=1;i<16;i++){
if (i%c==0){
("%s\n",str[b]);
printf}else{
("%d\n",i);
printf}
}
}
前はif文が2つあってあまりきれいじゃなかったので整理した。
= ++a + --a;
a = --b + ++b + ++b;
b = ++c + ++c + b; c
このあたりに黒魔術感があって気に入っている。
FizzBuzzをエンジニアの採用試験で出題したら半数が問題文を理解できなかったので公開します
結局、FizzBuzzができない人は、プログラミングができないのではなく、そもそも課題文を理解できていないのだ、という指摘。まぁそうだよね。
ChatGPT、本当にすごいな。SSHのデバッグログ見ても、どんなアルゴリズムが使われてるかわからなかったので食わせてみた。
ログを食わせる。
提供されたデバッグログは、SSH接続時にクライアントとサーバーがサポートする鍵交換(KEX)アルゴリズム、ホストキーのアルゴリズム、暗号化アルゴリズム、MAC、圧縮方法などのリストを示しています。しかしこのログから、実際に接続時に選択されたアルゴリズムは明確には分かりません。
実際に使われたアルゴリズムを知るためには、通常、デバッグログの続きを参照する必要があります。KEXのネゴシエーションが完了した後、選択されたアルゴリズムに関する情報がログに出力されます。その部分がこの提供されたログには含まれていないようです。
したがって、提供されたログの情報だけでは、実際に使われたアルゴリズムを特定することはできません。もし実際に使用されたアルゴリズムを知りたい場合、デバッグログの続きをチェックするか、再度`-vvv`オプション(より詳細なデバッグ情報を提供)を使ってSSH接続を試みると良いでしょう。
続きを食わせる。
デバッグログの続きを提供していただき、ありがとうございます。
以下の情報に基づいて、実際に使われたアルゴリズムを確認できます:
1. **鍵交換 (KEX) アルゴリズム**:
```
debug1: kex: algorithm: curve25519-sha256
```
これにより、`curve25519-sha256` が鍵交換アルゴリズムとして使用されたことがわかります。
2. **ホストキーのアルゴリズム**:
```
debug1: kex: host key algorithm: ssh-ed25519
```
これにより、`ssh-ed25519` がホストキーのアルゴリズムとして使用されたことがわかります。
3. **暗号化アルゴリズム**:
- サーバーからクライアントへの暗号化:
```
debug1: kex: server->client cipher: chacha20-poly1305@openssh.com MAC: <implicit> compression: none
```
これにより、`chacha20-poly1305@openssh.com` がサーバーからクライアントへの暗号化アルゴリズムとして使用されたことがわかります。
- クライアントからサーバーへの暗号化:
```
debug1: kex: client->server cipher: chacha20-poly1305@openssh.com MAC: <implicit> compression: none
```
これにより、`chacha20-poly1305@openssh.com` がクライアントからサーバーへの暗号化アルゴリズムとして使用されたことがわかります。
4. **MAC (Message Authentication Code)**:
両方の暗号化アルゴリズムのログに `<implicit>` と表示されているので、暗号化アルゴリズム自体が認証的な性質を持っているため、別途のMACが必要ないことを示しています。`chacha20-poly1305@openssh.com` は暗号化と同時にメッセージ認証も行うため、これが当てはまります。
5. **圧縮**:
```
compression: none
```
圧縮は使用されていないことがわかります。
以上の情報により、接続に使用されたアルゴリズムは以下の通りです:
- 鍵交換アルゴリズム: `curve25519-sha256`
- ホストキーのアルゴリズム: `ssh-ed25519`
- 暗号化アルゴリズム: `chacha20-poly1305@openssh.com`
- MAC: なし (暗号化アルゴリズムが認証も行うため) - 圧縮: なし
いやだってさ、
debug1: kex: server->client cipher: chacha20-poly1305@openssh.com MAC: <implicit> compression: none
という表示を見てchacha20-poly1305@openssh.com
がアルゴリズム名だとはわからないでしょ。どこかに接続してんのかな、って思うじゃない。結局、chacha20がストリーム暗号、Poly1305がMACとのこと。
09月21日(木)
重い腰をあげ、仕事で必要な文房具を買おうと思ったら生協がリニューアルでしまっていた。一回休み。
研究室ミーティング。
Slackの立て替え払い請求がうまくいってないようなので、ウェブから再度申請してみた。いまいち予算の新システムの使い方がよくわかっていない。
なんかまた界隈がFizzBuzzで盛り上がっているらしい。みんなこういうの好きね。
そういえばclang++とg++で前置インクリメントの解釈が違うので、それでFizzBuzzできるなぁ、と思って書いてみた。
09月20日(水)
Slackの2FA、学会会場で対応しようとしたら電波の問題かショートメッセージが届かず、何度か繰り返したらロックされたっぽい。面倒くさいなぁ。しばらく待ってからすべてのデバイスでログインしなおした。スマホだと、パスワード、メール、ショートメッセージと、3FAになっている。
発言しなくて良い会議で発言する癖がある。自分にとって発言してもなんら得はない(仕事が増えるので損はある)。でも、そういうところで発言しないでおいて、後出しで文句とか言いたくないので、自分になんらかの発言権があるのなら、そこで少しでも自分が考える「よりよい未来」につながるように努力はしたい。
机の整理した。そろそろ講義の準備をしないといけないのか。
09月19日(火)
Slackの2FAをしろというメールが来たので対応した。GitHubも2FAが義務付けられたので、GitHub演習も対応しないと。
最後は経済物理のセッション。C206。
- C206-1 ε-τ解析。株価がεだけ変化するか、時間がτだけ経つかしたら参照点を追加、upトレンドとdownトレンドを定義する。いわゆる損切りのモデル。
- C206-3 Gravity interaction model。正方格子でγの値により分岐。
- C206-4 ランダム乗算過程モデル。ファットテール分布の解析。Weiboのハッシュタグの一日あたりの利用回数がファットテール。一日当たりの利用回数を\(x_t\)とすると、成長率は\(b_t = x_{t_1}/x_t\)。すると\(log b_t\)がラプラス分布となる。
- C206-7 戦略多様性を考慮した一般化Lillo-Mike-Farmerモデルとその検証 arXiv:2301.13505 PRLに通ったらしい。
- C207-8 マハラノビス距離
累積確率分布CDFについて、僕はいつも\(f(x) = P(X<x)\)の形で定義してたので、\(x \rightarrow \infty\)で\(P(x) = 1\)になってたんだけど、高安グループは\(f(x) = P(X>x)\)で定義しているので、\(P(x) = 0\)にしてる。その方が傾きが右肩下がりになって見やすいかもなぁ。
coinという動詞があることを知った。LDOCEによると「to invent a new word or expression, especially one that many people start to use」らしい。へぇ。
今回の学会は、学生さんがそっちだったということもあり、領域12にいることが多かったなぁ。
09月18日(月)
なんか、一日中人の発表を聞いていると疲れる。
朝から晩までがっつり物理の話を聞くの、おそらく2006年7月26日の早川さんの集中講義以来ではないか。物理学会フル参加はいつ以来だろう?
昔の日記を漁って、確実にフル参加している学会をリストアップしようとしたら、迷路構造を作る反応拡散系として、FitzHugh-Nagumoに拡散項を付け加えた系の気j通があった。 元ネタはA. Hagberg and E. Meron, Phys. Rev. Lett. 72, 11 (1994)。 方程式はこんな感じ。
\[ \begin{aligned} du/dt &= u - u^3 - v + △u\\ dv/dt &= ε(u - a1 v - a_0) + δ△v \end{aligned} \]
パラメータをa_0 = -0.1, a1 = 2.0, ε = 0.05, δ = 4.0
にすると、「うねうね」を作ることができる。ずっとGray-Scottばかりだったので、こちらもやってみたかった。プログラミング基礎同演習の発展課題にしたいな。
フル参加してそうな学会。
- 2006年 3/27-30 確実に初日から最終日まで参加
- 2006年 9/23-26 (次の日京都だから最終日欠席?)
- 2007年 9/21-24 (最終日は欠席?)
- 2008年 9/20-23 確実に初日から最終日まで参加
- 2009年 3月。3日目に轟木君の結婚式に出席している。
ダメだ。なんか「最後にフル参加してそうな学会」を調べるために日記を読み返してたのに、昔の日記にトラップされてしまった。
昔の日記、チェックして大丈夫そうな奴から復活させるかなぁ。
午後は流体のセッションへ。B202。
- B202-1 Lamb-Oseen Vortex。
- B202-2 多層面でのK-H instability。多層にした場合の線形安定性解析。K. Mikaelia, PRA, vol. 31, 410, 1985. Freezing outといって、一次の不安定性を消す? D. W. Moore, Mathematika, vol. 23, 35 (1976). こちらは3層2面の場合、条件によっては下と上の不安定性が独立になるというもの。
- B202-3 K-Hは、非圧縮なら常に不安定だが、圧縮性を考えると、速度差が音速の√8倍を超えると逆に安定化する(マジで?)
- B202-4 マグナス力の実験。ある条件で逆マグナス力が発生するのでは?というもの。
- B202-5 球面クェット流。内球と外球に挟まれた流体のモードの実験。内外の球の速度差によりスパイラルが現れる。
- B202-6 球面クェット流。上と同じグループ。
- B202-7 回転球面上での乱流のエネルギー輸送。球面調和関数Y_n^mのm=0、n=oddの成分について解析。
- B202-8 Ranque-Hilsch効果。円筒内に旋回流を入れると、エネルギーが円筒中央から壁面に輸送されるというもの。
学会、Let’s note率高い。
休憩からソフトマターのセッションへ。A101。
- A101-2 僕は聞けなかったが、「密度差ゼロの水と油がどのように混ざるのか?」が面白かったらしい。シミュレーションでもできそう。ただし、水と油の違いが出ているっぽいので、帯電を扱わないといけないかも。実験で油滴?をレーザーピンセットで引き延ばしてレイリーテイラー不安定性を見たのもこの人かな。
- A101-9 液晶液滴がマランゴニ効果により運動するというもの。液晶だとしんどいが、単なる油滴でも動くらしいので、それならシミュレーションできるかな。
- A101-13 3次元液晶の中にある3次元結晶のダイナミクスについて。スピン系で再現できないかな。
帰りの電車で物性若手夏の学校で一緒だった姉御と再開。元気そうで何よりです。
09月17日(日)
視力が顕著に下がった。眼鏡が合ってないので、新調しなければ。
午前は領域12のセッションへ。B202。機械学習でデータが可変である時、Graph-NNを使うとうまく扱えるという話。すぐに理解できなかったので調べておきたい。Scikit-learnのクラスタリングアルゴリズムのうち、DBSCANというのがアクティブマター(おそらく粒子系全般)に使えそうとのこと。
粘菌の運動を解析するのに、機械学習を用いて細胞同定をして、局所占有面積や速度を計算していた。これを手で書いてたら大変だろう。もう機械学習が完全にツールとして物理の中に定着している。
いつのまにかVSCodeのコマンドラインツールがcode .
で処理がかえってこなくなった。なぜだ?WSLだけか?それとも全体でそうなったのか?でもctrl+cで止めてもVSCodeは落ちない。うーん。
ミネソタ大がLinuxカーネルに偽パッチを送った奴。あとでチェック。
・・・と思ったら、2022年5月22日に同じことを調べてた。完全に忘れてた。
自分が何を見て、何を考えたか、日記にgrepをかけて調べる感じになっている。日記に書かなかったことは「体験しなかったこと」になる可能性が高いのか。若干恐怖。
午後は最初はポスターセッションへ。浅野さんの最近の進展を聞いたり、冨田さんを捕まえてスピン系のことを聞いたり。その後領域12のセッション。A101。お茶の水大学の奥村剛さんのグループによる、油(PDMS)を挟んだ平行平板内の液滴のダイナミクスが数件。
学生さんの発表は無事終了。レーザーピンセットで液体中の何かを引き延ばした時にレイリーテイラー不安定性が見えるという実験があり、それを是非再現して欲しいというコメント。
その後のA101-10のゴムの破壊の計算がきれいだった。き裂形状が、ゆっくり裂くと\(x^1/2\)に、速く裂くと\(x^3/2\)になるというもの。これは、3要素Zener模型でモデル化すると、先端から常に\(x^1/2, x^3/2,x^1/2\)の領域(順にSoft solid, visocos liquid, hard solid)がでて、パラメータによりその見え方が異なり、遅い時には\(x^1/2\)が、速い時には\(x^3/2\)がドミナントになるというもの。なるほど。
あと、参考論文に晩年のド・ジャンの論文が出てておーとなった。1996年だと、ド・ジャンが63,4歳?十分研究できるか。
09月16日(土)
朝は領域12のセッションへ。学生さんの発表は無事終了。エネルギー散逸の上限波数は何で決まるか?例えばバネ定数に依存するか?という質問。個人な感覚としては「最小構造で決まる」と思っているのだが、バネとか効くかなぁ・・・やってみないとわからないか。
野口さんの別の講演へのコメントで、界面活性剤が表面に吸着した気泡は、界面張力が半径に依存するのでは、という指摘、言われてみればそうだな。レイリープレセット方程式も変更を受けるはず。調べてみたい。
学会の参加人数が少ないのでは、という話。この規模の学会で、昼食をとる場所が二か所しかないと、いつもなら処理しきれずに座る場所に困るのだが、今回はわりとスムーズに座ることができた。
午後は非平衡のシンポジウム「情報物理学でひもとく生命の秩序と設計原理」に参加。
藤原慶さんの人工細胞を光らせる話と、竹内一将さんのバクテリア集団に生まれるトポロジカル欠陥の話が面白かった。
人工細胞を光らせる話は、BZ反応のような活性ー抑制因子がある系(ただしBZより複雑)で、波が伝播する状態を、人工的に小さく閉じ込めた状態で再現すると、「細胞」の周囲を回転したり、振動したりするモードが出てくる。このモード解析をする話。藤原さんは、少し前に森田さんと一緒に矢上の食堂でごはんを食べたのでなんかタイムリーだった。
バクテリア集団は液晶のように前後の区別がないロッドのような形をしているため、液晶に出てくるのと同じ欠陥が現れる。その欠陥がほかの粒子を引き寄せたり弾いたりするのだが、その相互作用が弱い三次元効果によって変化する話。
液晶のMDシミュレーションは昔からやりたいと思ってるんだよなぁ。
粘性の制御もしてみたい。昔、伊藤研では最上君が挑戦していた。
いやしかし、竹内さんも沙川さんも、学生の頃から発表見てたけど、学生の頃からなんかすごかったな。Ryu-takayanagiの笠君も学生の頃からすごかった。
09月15日(金)
所用で欠席したが、今日はプレゼンテーション技法発表会(卒論中間発表)。全員無事に終わったらしい。一安心。
その後仙台へ。
学会フル参加は本当に久しぶり。子供が生まれてからは初めてじゃないかな?息子が生まれて半年くらいで、中国の国際学会にいったら一週間で顔を忘れられてから、長い出張に行かなくなったんだよな……
研究者の待遇の話、結局声の大きい人は業界全体の心配をする体で「こんなに優秀な自分を冷遇しているのはおかしい」という雰囲気が見えるのがアレなんだろうな・・・
あと、現状に不満を持つ人はSNSに文句を言う一方、「研究者楽しい!」という人はSNSに「楽しい!」って書かないので(そんな時間があったら研究するし)、トータルとして治安が悪くなるんだなぁ。
朝のニュース番組で、視聴者撮影や防犯カメラに映った迷惑な人の動画が流れることが多いんだけど、それがすごく苦手で、結局ニュース番組をみなくなった。なんか「迷惑な人の言動」を見るのが一種のエンターテインメントになってて、それがSNSで「困った人」を晒して反応を楽しむみたいなのと同根な気がしている。
結局、ビュー数とかでおすすめをなんとかしようとするとそういうのばかりになってしまう。検索エンジンによる重要度の判定も、同じ理由でうまくいっていないように見える。結局、ある程度訓練された人間がなんらかのフィルタリングをするしかなく、それが査読付き論文であろう、ということなんだけど。
ホテルのネットワークが遅くて全く仕事にならない。
09月14日(木)
一日が消し飛んだ。
あまり気持ちの良い話ではないが、将来の自分のために残しておくか。最初は背景について書いたけど消した。気持ちのよくない話だし。
ある研究者が「研究者をやめたい/やめようかと思っている」と言ったとする。僕がこの言葉を聞いたら「やめないで欲しいと言って欲しいんだな」と解釈する。
僕は経験的に、「誰が研究者に向いているかはわからない」という結論に達しつつある。少なくとも僕は若い人を見て、研究者として生きていけるかどうか、ポストを取れるかどうかなんて全く判定できない。でも「研究者にならないほうが良い人」についてはずっとブレていない。「誰かに背中を押して貰わないと研究者になれない人」はやめたほうが良い。
普通に研究していれば、必ず詰まる時がくると思う。長いスランプにも陥るだろう。身近な人の才能差に絶望することもあるだろう。この時に「自分では決められなかったが、誰かに背中を教えてもらって研究者を目指した人」はつらくなると思う。おそらくまた、自分の外に原因を求め、自分の外に駆動力を求めるだろう。そうして、SNSで毒を吐くようになるだろう。それは分野にも悪影響を与えるだろう。
僕は研究者が偉いなんて思っていない。他の道に進んだ方が安定しているし、おそらく生涯年収も高くなると思う。研究者を選ぶのは、研究者になりたかったから。そこに確固たる軸がないと、何かあるたびに他人の意見に自分の人生を委ねることになるんじゃないかなぁ。
PowerPointの開発者、デニス・オースティン氏の訃報。
昔書いたノートのリンクを貼っておく(こちらはもう一人の主要な開発者、Robert Gaskinsさんの話)。RIP
09月13日(水)
「いま」欲しい文房具がすぐに見つからないとムキーッ!ってなる(蛍光ペンがなかなか見つからなかった)。
大量の書類(ISMCの出張報告書、物理学会の出張書類3人分、その他表に出せない書類etc)を片付けた。非生産的だが達成感はある。達成感はあるが非生産的。うーん。
もちろんペーパーレス化推進派だけれども、紙は紙で結構便利なので、電子化はかなり上手にやらないと、逆に面倒になってしまう。紙は「トークン」の役割を果たすので、いま誰にボールがあるのかがわかりやすい。その電子化は自明ではない。
ひたすら卒論中間発表の準備。要旨チェックおよびスライドチェック6人分。
なんかXの「おすすめ」欄の治安が悪すぎる。
09月12日(火)
引き続き疲れている。
学会発表練習会。秋季安全講習実施した。
研究室ミーティング。プレゼンテーション技法発表練習会。
エクセルで罫線を普通に引くと、ページをまたいだ時に片方にしか印刷されず、片方の罫線は消えてしまう。これを防ぐには、罫線を描画したいセルをまたぐようにセルを選択し、セルの書式設定から「罫線」「中央」で描画する。すると、罫線がページをまたいだ時に両方に罫線が出る。
09月11日(月)
疲れを持ち越している。
なんか、リーダブルコードが話題になっているらしい。震源地は知らないが、どこかのエンジニアが「リーダブルコードも読んでいないエンジニアは云々」みたいなことを言って炎上したのかな。
おそらく今の若い人がリーダブルコードを読んでも「当たり前のことしか書いていない」と思うだろうし、そういう感想が多い。それは、あの本以降に(リーダブルコードの影響だけじゃないだろうけど)「当たり前になった」という側面があって、僕が読んだ時にはまだ新鮮だったんだ。リーダブルコードはもう古典になってしまった。古典はつまらないものだ。
まぁ、こういう議論は「プログラマと称するならプログラムで語れば良い」でおしまい。
09月10日(日)
NOP
平日の疲れが取れない。それどころか、平日に積み残した仕事を土日で片付ける、みたいな。
09月09日(土)
日記のヘッダー出力スクリプトが「土」ではなく「Sat」ど出すようになって、VSCodeの言語設定が変わったことに気づく。改めて見るとメニューとかエクスプローラーとかアウトラインとか、言語設定によって変わる場所は結構ある。まったく気づかなかった。見てないもんだな。
最近、すごく忙しく仕事をしているのに、全く外に出せない性質の仕事なので外からはそれが見えないことにすごく強くストレスを感じていたのだが、よく考えたら世の中のほとんどの仕事はそういう性質だな。これまでが違ったんだ。
若い頃やってたのは、研究、ソフトウェア開発、技術記事執筆と、何かやったら全て外に出るタイプの「仕事」だったので、がんばったことが外からわかりやすかったし、自動的に承認欲求は満たされていた。しかし、年を取るにつれて、外に出せない(しかし重要な)仕事が増えていく。これは普通なんだけど、これまで外に出せない仕事をほとんどやったことがなかった自分にとっては、仕事と外部からの承認が比例しない、というのは慣れない経験なのだろう。
一言で言えば、年をとった、ということなんだけれども。
09月08日(金)
【脱sed】いい加減シェルスクリプトで文字列をsedで置換するなんてやめよう
文字列置換その他や正規表現がもうシェルネイティブ対応なので、外部コマンドを叩く必要がない、という話。知らなかった・・・
globパターンを見て、もともとglobってなんだっけ?と思って調べようとしたが、そういえば昔調べたなと思ってgrepしたら見つけた。
「自分がそれを調べた」ことは覚えているが、内容は全く忘れている。うーん。痴呆?
とりあえず調べたことはどっかにメモっておいた方がいいな。
TodoistでTodo管理しているが、「プロジェクト」という機能がある。そこに「研究」というプロジェクトがあった。昔、研究用のTodoリストを管理するために作ったものらしいが、全く使ってないので消した。悲しい。
今日やるべき3つ、全くことなるタスクがあって、そのうちの一つが19:00までかかって、「え?これからあと2つやんの?」と思って、2つめは20:00までかかってなんとかしたけど、3つめが21:00までかかって完成せず、土日のタスク行き。悲しい。
09月07日(木)
理研 AI用スパコン「語岳」整備 「富岳」と組み合わせ「世界一」と同等性能確保
ダジャレかい。
bundleを使うたびに使い方をググってる気がする。
$ bundle -v
Calling `DidYouMean::SPELL_CHECKERS.merge!(error_name => spell_checker)' has been deprecated. Please call `DidYouMean.correct_error(error_name, spell_checker)' instead.
Bundler version 2.2.24
この警告はBundlerが古いから。アップデートすると治る。
bundle update --bundler
ローカルにインストールする時、--local
はdeprecated.
config
setで設定していて、installを引数なしで使う。
bundle config set --local path 'vendor/bundle'
bundle install
これ↑も500回くらいググった気がする。
面倒なのでmake install
で上記が実行されるようにした。
09月06日(水)
エクセルで「平成13年 6月」とか「令和 5年 3月」とか書かれている行を一気に西暦表示に変換する方法・・・をChatGPTに聞いてみた。
"平成",C33)),
=IF(ISNUMBER(SEARCH("19"&TEXT(VALUE(MID(C33,3,2))+88,"##")&"年 "&MID(C33,6,LEN(C33)-5),
"令和",C33)),
IF(ISNUMBER(SEARCH("20"&TEXT(VALUE(MID(C33,3,2))+18,"##")&"年 "&MID(C33,6,LEN(C33)-5),
C33))
全然ダメじゃん。なんどかやりなおしてとりあえず平成はできた。
"平成",C33)), TEXT(VALUE(MID(C33,3,2))+1988,"####")&"年"&MID(C33,6,LEN(C33)-5), C33) =IF(ISNUMBER(SEARCH(
令和にも対応させた。
"平成",C33)), TEXT(VALUE(MID(C33,3,2))+1988,"####")&"年"&MID(C33,6,LEN(C33)-5), IF(ISNUMBER(SEARCH("令和",C33)), TEXT(VALUE(MID(C33,3,2))+2018,"####")&"年"&MID(C33,6,LEN(C33)-5), C33)) =IF(ISNUMBER(SEARCH(
「令和元年」→「エラー」ムキー!!!!!
"平成",C33)), TEXT(VALUE(MID(C33,3,2))+1988,"####")&"年"&MID(C33,6,LEN(C33)-5), IF(ISNUMBER(SEARCH("令和元年",C33)), "2019年"&MID(C33,7,LEN(C33)-6),IF(ISNUMBER(SEARCH("令和",C33)), TEXT(VALUE(MID(C33,3,2))+2018,"####")&"年"&MID(C33,6,LEN(C33)-5), C33))) =IF(ISNUMBER(SEARCH(
「令和元年7月」→「2019年月」ムキー!!!!
"平成",C33)),
=IF(ISNUMBER(SEARCH("元",1,MID(C33,3,2)))+1988,"####")&"年"&MID(C33,IF(MID(C33,3,1)="元",5,6),LEN(C33)-IF(MID(C33,3,1)="元",4,5)),
TEXT(VALUE(IF(MID(C33,3,1)="令和",C33)),
IF(ISNUMBER(SEARCH("元",1,MID(C33,3,2)))+2018,"####")&"年"&MID(C33,IF(MID(C33,3,1)="元",7,6),LEN(C33)-IF(MID(C33,3,1)="元",6,5)),
TEXT(VALUE(IF(MID(C33,3,1)= C33))
「令和元年7月」→「2019年」ムキー!!!!!!!!!!!!!!!!
今見てみると、いろいろ決め打ちでなんとかしようとしてドツボってる感じだな。自分で正規表現とかでスクリプト書いた方が早いな。
GitHub演習の講義ノートに「SSH認証」の項目を書き始めた。公開鍵による認証が何をやってるかわからない学生が多く、必要だと思ったので。
09月05日(火)
PCG, A Family of Better Random Number Generators
乱数のアルゴリズム。メルセンヌ・ツイスタより良いという話。マジ?
正規乱数はBox-MullerからZiggurat algorithmというものが提案されているらしい。
自分の知識がどんどん古くなっていく。
法定通貨は強制通用力を持つから、キャッシュレス決済だけのお店は違法であるという話。これ、例えばETC専用入口は現金が使えないんだけど、違法にならないのかしら?別の入り口からは入れるからOKという理屈?
物理学会の参加登録した。最近はもう参加票が送られてこないのか。自分で印刷してぶら下げていけと。
「用務地」と「用務先」の区別を初めて知った。
「用務地」には、例えば東京都○○区、○○市○○町と記入すること。 「用務先」には、例えば○○研究所○○部門と記入すること
なるほど。
プレゼンテーション技法発表練習会。
物理学会の申し込みした。
物理学会の出張書類提出した。
タスクリストの底が、底が見えてきた(これ以上増えなければ)。
09月04日(月)
プレゼンテーション技法の氏名、タイトルを提出した。
数独のminlexコードにバグ報告。もうソースの中身をまったく覚えてないので対応が難しい。時間が取れない・・・
ストレスチェックした。まぁ、ストレスはほとんど無いかな。好きなことやってるわけだし。最近忙しいのでもう少しプログラミングをする時間が欲しいといえば欲しい。
書類提出。まだ提出しきれていない。
タスクを4つこなし、2つ明日に残し、1つ増えた。さらに増えた。
09月03日(日)
久しぶりに弟家族に会った。
09月02日(土)
NOP
09月01日(金)
いま気がついたんだけど、8月分の日記のファイル名、ずっと間違えていたっぽい。ずっとリンクがつながってなかった。
まぁ、誰も見てないし、特に8月はなにもしてないから無問題。
会議のようなもの * 3。
大学教授がUSBメモリー紛失、大学院の入試問題保存か 過去受験者の個人データも 兵庫県立大
これ、担当者や関係者の気持ちを慮ると胃に穴があく。
卒論中間発表の予稿に朱入れ。